敷金返還金と遅延損害金を相殺?

 

今回は敷金返還金と遅延損害金について少しだけ書いてみようと思います。

敷金返還金とは借主さんが退去する時に大家さんに預け入れていた敷金を原状回復費等を控除した上で

借主さんに返金するものです。また遅延損害金とは借主さんが家賃の支払いが滞った時に主に日割りで

後にその延滞金を付して支払うものですね。

敷金の返還金は大家さんにとって悩みどころの種。最近では借り手市場のため敷金の額も1か月・もしくは

敷金0なんていう物件も多くなってきました。

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大抵その場合にはルームクリーニング費用やその他の費用で

補う事になるのですがそれでも原状回復費を見込むと金額が足りなくなる場合もあります。また最近では

借主さんもネットの普及やガイドライン・東京ルールの普及等により原状回復についての知恵が付いているため

大家さん側もなかなか交渉がまとまらない可能性も出てきています

一方で遅延損害金ですが契約書にはこの遅延損害金について記載があるのが普通です。

家賃滞納時には年14.6%の利息を支払うものとする、的な文言が入っている事も多いかと思います。

民法上では5%が上限ですが消費者契約法の上限である14.6%を適用しているものかと思います。

それを超えた利率での遅延損害金というのは基本的には無効となるのですが、昨今ではそれ以上の遅延損害金を

定める契約書というのも存在します。例えば1日延滞につき500円~1000円の遅延損害金を課すというものです。

遅延損害金はもちろん家賃滞納を防止するための対策である事が殆どですが、前述の敷金返還金との相殺を狙った

損害金という目論見がある場合がある事も100%否定できるものではありません。

5年~10年と居住していれば何度かは家賃滞納がある事は普通です。人間ですからうっかり滞納というものですね。

10年居住していれば120回家賃を支払わなくてはいけないのでその内の5回くらい数日間の滞納があったとしても

不思議ではありません。例えば1日1000円の遅延損害金が定められていた場合で3日間の滞納が5回あった場合には

1000円×3日×5回=15000円になります。敷金返還額が原状回復後に4万円だったとしても大家さんは

今までの遅延損害金15000円を差し引き25000円の返還しかしないという事になります。

借主さんとしては退去時には遅延損害金の事など覚えていない事が殆どですので、明細が届いてびっくり、という結果に

なる事もあります。

もちろん上限を超えた遅延損害金は無効ですのできちんと請求を正せば上限金利に計算し直した金額で再計算

されるものかと思われますが一般消費者の方々は上限金利の事など無知識な事が殆ど。言われるがままにその金額で

納得してしまう場合もあります。

家賃の滞納はくれぐれもないようにきちんと支払をしていきたい所ですね

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