「空き部屋詐欺」が増加中?

「空き部屋詐欺」が増加中?

 

今回は空き部屋が詐欺に利用されている事について少しだけ書いてみようと思います。

現在空き部屋が非常に多くなっています。全国でも800万戸を超え空き室率も13.5%と過去最大に

なっています。高齢化により死亡者が増加する中、その所有者の物件を相続したはいいものの、使い道がなく

そのまま放置しておいたり更地だと固定資産税がかなり上がるため、建物をそのままにしておいたりという

理由もあります

そんな中で現在このような空き部屋が詐欺に利用されている事実があります。

詐欺の利用として多いのが犯罪被害金などの送付先としてこの空き部屋が指定される事が多いです。

例えばオレオレ詐欺等は今でも全国で多発しています。その詐欺集団が空き部屋の住人になりすまし玄関前で

そのお金を受け取る手口です。当然その犯罪者たちはその建物に居住しておりません。

以前は郵便局の私書箱が利用されておりましたが警察の介入が激しくなってきた為にこの空き家が狙われて

います。また郵送物や犯罪で得た品物などの受取りも空き家の郵便ポストが利用される事が多くなっています。

また手の込んだやり方になるとその犯罪者がその建物の合鍵を入手している場合もあります

なぜ空き部屋がわかるかと言うと郵便受けに新聞やチラシが溜まっている部屋は空き家の可能性が高くなり

ますし電気や水道メーターでも使用状況によって住民が住んでいるかどうかわかります。

また不動産の賃貸ポータルサイト等を見れば基本的に掲載されている物件は空き室ですからどのような

部屋が空き部屋かわかる事になります。物件を特定する事も簡単です

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また合鍵の入手については最近多いのが1人内見の希望者です。不動産屋が付き添わず1人で部屋を内見

したいと希望してきます。不動産屋としても通常は内見に付き添うのが普通ですが、特に繁忙期などは

人手が足りなくなりお客様が1人で内見したいと言えばそのまま鍵を渡して内見へ行かせてしまう場合も

あるのです。もしくは最近では物件の雨どいやポストやパイプスペースに部屋の鍵を隠してある事も多いです。

そして仲介業者が鍵の隠し場所を管理会社に教えてもらい内見の時にそこから鍵を取り出し部屋の内見をさせます。

この時に当然どこに鍵が隠してあるのか犯罪者としても分かってしまう訳でとても危険な行為です。

また現地鍵でダイヤルキーの場合もありますがダイヤルキーの番号を盗み見されれば1つの部屋だけでなく

他の部屋まで鍵を盗まれる危険性があります。また犯罪者が不動産業者を名乗って管理会社へ行き鍵を借りて

いき合鍵を作るという事件もあったと聞きます。管理会社への内見申込みは通常は仲介会社から内見依頼書などを

FAXした後にできるようになります。しかし内見依頼書とは言っても単純な文章と名刺のコピーが印刷された

シンプルなもの。第三者でも簡単に作成できてしまうものです。このような書類の提出を求める管理会社は

まだ良いほうで名刺1枚で内見を許可する管理会社もたくさんあります

以前私がいた不動産屋での話ですが、ある日従業員がお客様と一緒にある物件へ内見へ行くと、物件内の押入れから

ゴソゴソと音がしたと言います。何かと思い従業員が押入れを開けると中には中年の男性。「侵入できたから

ここ数日間住まわせてもらっていた」との事でした。もちろんこのような行為は住居不法侵入でこの男の

した行為は犯罪行為ですが、管理会社としての責任も見逃される訳ではありません。物件を管理している以上は

このような事は絶対にあってはならない事です。

最近ではネットやスマホの普及が進み、契約時の重説さえもIT化が今も議論されています。

また仲介業者の存在の必要性自体も疑問視されている声があります。中には不動産業者が内見に付き添わず

お客様だけで内見をする”セルフ内見”等のスタイルも流行ってきました。

ネット媒体等の利用によりサービスや行動が効率的になるのは消費者にとっても利便が向上し良い事かと

思いますが、物件の管理体制までも希薄になってしまっては犯罪の温床になります。

どこまでを業者が管理しどこまでを消費者の行動に託すのか、その線引きは今後さらに大切になってくる

ような気がしますね。今日はこの辺で

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