賃貸不動産経営管理士は国家資格になる?

 

今回は賃貸不動産経営管理士について少しだけ書いてみようと思います。

今不動産系の資格の中で一番注目を浴びているのがこの賃貸不動産経営管理士という資格ではないでしょうか。

理由としては国家資格になるという噂が出ている事・2007年に創設されたばかりの資格でまだ合格率が

低く取得し易い事などが挙げられるかと思います。将来に宅建みたいな国家資格になると噂されている

ようです。

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この賃貸不動産経営管理士という資格、どんな趣旨の資格かと言えば賃貸不動産管理に必要な専門的な

知識・技術・技能・倫理観を以って、賃貸管理業務全般にわたる、管理の適正化・健全化に寄与することを

目的とする資格との事です。

不動産業には言わずと知れた「宅建業法」の他にも「マンション管理の適正化の推進に関する法律」なども

存在しマンション管理の適正化の推進が進められています。しかしそれでも特に賃貸業界においては敷金清算

トラブル・入居中のトラブル・契約時の仲手や預り金に関するトラブルが後を絶ちません。そのような状況を

鑑みて賃貸住宅の専門家が求められており賃貸契約や賃貸管理に関する深い知識を持つ人材の育成という

観点から賃貸不動産経営管理士という資格が注目を浴びています

まずこの資格は受験資格はありません。どなたでも受験できます。受験料は12000円(税別)。

出題内容は宅建と同じで4問選択式で時間は90分。11月中旬に試験が行われます。既に願書は配布されて

いますので気になる方は申込みを急いだほうが良いかもしれません。

さてこの資格ですが創設されて間もないという事もあり大手資格の学校もあまり力を入れている様子が

個人的にはあまり感じられません(気のせいかな?)。この資格に挑もうとするには協会から販売されている

テキストを購入して勉強する必要があります(3980円)。しかしこのテキスト、なんと分厚いこと。

1000ページを超えています。しかし問題数はわずかしか掲載されておりません。短期集中型の人には

少し不向きな感じもします。このテキストだけで本当に合格できるのか?と不安になりそうな気もしますが

基本的に試験内容はテキスト各章の最期に練習問題が掲載されているのでこれを解けるようであれば

本番でも解けるかと思われます。この資格の合格点数は平均28点くらい。40問出題なので7割で合格

と言えそうです。またこの資格のネックに試験の前に各都道府県でおこなわれる「講習」があるのです。

この講習を受ければ本試験の4問が免除されるというもの。しかしこの講習の受講料が少し高い。

16500円(税別)であります。また際どい事にこの講習を受けなければ免除にならない4問も解かなければ

ならないのですが、この4問が他の問題よりも長文で多少難しかったりするんですね。うまく構成され

てるなぁ。。 しかも講習に参加すると試験に出題される箇所を教えてくれたという会場もあるらしい

です。なんか何でもアリみたいだな(笑)やはり注目すべきはそのバランス。受験料が12000円に対し

講習料がそれより高い16500円。また公式テキストが約4000円。ページ数は1000ページ超と

なっておりその内掲載されている演習問題はごくわずか。また過去問が公表されていない為、お金を払って

講習を受講しないと実際の出題範囲の的が絞りずらいという何とも絶妙な配置になっています。

2013年の合格率は85.8%、2014年の合格率は76.9%ですので講習を受講しなくとも

合格できそうな感じはします。しかしそのうちの半数以上が講習修了者となっています。

さてこの賃貸不動産経営管理士という資格が国家資格になるかどうかという点ですが、、

正直わかりません(苦笑)。ただ国家資格になるかも?とと噂されながら結局そのまま放置、、

みたいな民間資格を今まで数々見てきていますのでまた業界のお金儲け?と勘ぐってしまう部分も

ない訳ではありません

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各種紙面でも「賃貸不動産経営管理士協議会はこのほど、賃貸不動産経営管理士の国家資格化を検討

する会議を8月にも開くことを発表した」みたいな記事がありますがもしかしたら単なるカモフラの

可能性だってあります。通常であればある民間資格が国家資格になる経緯は、関係団体の整備・

資格試験運用・国交省局部内の検討・各政党内部での検討・立法化→国家資格へ、のような流れに

なるかと思いますが賃貸不動産経営管理士についてはまだこの検討の初段階と言えるのでは

ないでしょうか。今後を注目ですね。また今の賃貸業界の状況や今後の全国の空き家率等を考えれば

このような資格が国家資格として認定される可能性があるのも事実。

また名刺にもその資格は入れられますし賃貸借契約書や、宅建協会の賃貸借管理業務委託契約書の

業者名等の記入欄に、賃貸不動産経営管理士とその登録番号を記入できるようになっていますので

宅建とダブルライセンスであればお客さんの信頼が得られるのかも?

不動産系の国家資格になるかもっていう説に惑わされちゃうのってやっぱり宅建の現在の難易度が

あるからですね。昔は半分寝てても解けるような問題だったのに今では宅建もけっこう難易度

上がっちゃって残業続きの不動産屋営業マンがさらに取得しづらい資格になっちゃってます。

おまけに今年から宅建は仕業の仲間入り。だったら新しい資格で合格率も低くてこれから国家資格になる

かも?っていう資格が登場したらそっちに飛びつきたくなるのもわからない訳ではありません。

そもそも資格なんて国家資格になって独占業務が出来なければほとんど活用できないものも多いです。

今まで山のように国家資格になる事を願いながら民間資格を取ったものの、使い道が無く周りからは

「資格マニア」なんて言われている人がなんと多い事でしょう。

日本人は資格が好きですね。資格を取得する事で何となく安心するのでしょうか。本人も資格より

実際に不動産業界で経験を積む事のほうが断然有益な事はわかっているはずなのにどうしても

資格取得から入ろうとする人が多いものです。資格を取得するには勉強をしなければなりません。

その時間をまず先に不動産業界内で経験を積む時間に費やすという発想が乏しい人が多いものです。

賃貸不動産経営管理士が国家資格になったとしても取得価値のある資格になり得るかどうかは別の話。

近年で言えばFP(ファイナンシャルプランナー)が2002年に国家資格になってから10年以上経過しますが

あまり浸透していません。FPが国家資格になった当時は金融危機等があり今後の金融業界を鑑みても

その道の専門家が必要になるとかアメリカではかかりつけの医者のようにお金の相談先はFPだとか

もてはやされたものですが日本でFPにお金の相談を持ち掛けようとする人が周囲に何人いるでしょうか。

国家資格でさえ将来の有望資格となり得るのは独占業務を持ち合わせた一部の資格のみという現実が

あります。

賃貸不動産経営管理士が国家資格になるかどうかはわかりませんが、それでも実際に賃貸の営業現場に

おいて本などで学んだ知識が役に立つ事は事実。経験を得るには長年の期間が必要ですが知識は

習得した時点でそこから現場で活かす事が出来ます。テキストが分厚いにしても逆に言えば豊富な知識を

習得できる機会にも繋がります。取得しておいても損はないのかもしれませんね。

今日はこの辺で

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