大家さんが井戸水の水質検査をしてくれない?水道を引く義務は?

 

今回は井戸水の水質検査について書いてみようと思います。

昔の住戸など今でも井戸水を使用している所は意外に多いかと思います。水道代がかからないケースも

多い等、利点はあるかと思いますが井戸水に含まれるピロリ菌等が心配、、と考える方も多いかと思います。

特に小さなお子さんがいるご家庭ではそのような不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

実際に家や大家さんにもよりますが井戸水を引いていても水質検査をしていない住戸は多くあります。

理由としては今まで過去に指摘がなかった事や水質検査をすると簡易検査でも数千円~、50項目の全項目検査

であれば10万円前後かかる事も多くコスト面から水質検査をしていないという事もあるでしょう。

もっとも一般家庭の検査項目は12項目程度の検査が一般的なので費用は4000~8000円程度と

比較的安く済むかと思いますがそれでも大きな出費であり出来れば大家さんに負担してもらいたいと考えるのが

借主さんの本音かもしれません。

スポンサーリンク

さて大家さんに井戸水の水質検査義務があるかないかと言えば、検査義務は無いと言えるでしょう。

水道には水道法という法律がありますがこれは水道水に適用される法律となっており残念ながら

井戸水には適用されません。大規模なものや給水人口が多いものであれば水道法の適用になる事は

ありますが基本的には一般家庭の井戸水は適用を受けない事になります。どうしてもご不安な方は

保健所で自分で依頼し検査をしてもらう事が一般的と言えるでしょう。しかし保健所自体も井戸水自体の

水質検査を受ける事を勧めていますし水は生活には欠かせないものです。何より大家さんには毎月賃料を

支払っている以上、借主が快適に過ごす事ができるように手配する義務があります。

さて水質検査をした結果、飲料水として不適格だった場合はどうなるでしょうか。

水質検査で井戸水に大腸菌類が含まれていたりした場合には当然生活用水として利用していくのにも

不安がある事でしょう。通常大家さんには部屋を賃貸するにあたり、幾つかの義務が課せられています。

①雨露をしのげる居室である事 ②トイレや排水設備がある事 ③炊事のできる設備と飲料水(水道)が

ある事などが挙げられます。大腸菌が含まれている水道は当然に飲料水として利用できるとは考えられ

ません。そのため借主さんとしてはもし井戸水に大腸菌が含まれている場合大家さんに水道を引いてもらう

事を請求できると考えて良いかと思います。ただし大家さんが素直に水道を引いてくれるとは限りません。

強情な大家さんであれば拒否してくる事も十分考えられるでしょう。

どうしても大家さんが水道を引いてくれない場合には借主さん自らが浄水器を設置したり水道を引いて

しまうという事も考えられます。浄水器設置費用や水道を引く費用は必要費として計上できるので

水道を引いた後に大家さんにその工事費用を請求する事も出来るでしょう。それでも支払ってくれない

場合には賃料から工事費の必要費を差し引いた金額を賃料として請求する事も出来ます。貸主には建物の

修繕義務があり借主には毎月の賃料をきちんと支払う義務があります。義務が履行されなければ賃料から

必要費を差し引いた金額を提供するという事は借主さんの立場からしてみれば当然の事かと思います。

もちろん無断で差し引くのではなく内容証明等で大家さんにその旨通知をしておく必要はあるでしょう。

普段何気なく支払っている家賃も自分にどのような権利や義務が発生しているのか、少し意識して

みると見方も変わってきます。水質検査を一度してもらえば今後の大家さんの賃貸経営にも水質検査済

という事で物件紹介できる利点もありますしもちろん定期的な検査は必要になりますが、お互いにとっても

損はないはずです。気になる方は大家さんに一度相談してみるのも良いかもしれませんね。

またトラブルになる以前に井戸水の住居だった場合には契約前に水質検査済かどうか・水道水も使用

できるかどうか等の質問もあらかじめしておいた方が安心ですね。

それでは今日はこの辺で。

スポンサーリンク