戸建の庭の手入れは誰がする?

 

今回は戸建の庭の手入れについて書いてみようと思います。

戸建に住んだ経験がある人も多いかと思います。今のように寒い時期は良いですが夏場の暑い時期は草が

ボーボーに生い茂り手入れが大変ですね。雑草だけではなく害虫も発生する可能性がある事から嫌がる

人も多いのではないでしょうか。私も昔に古い戸建物件に住んでいた事がありますが毎年のように草刈を

していたものです。除草剤を撒いてしまえばと思った事もありますが庭には苗木を植えていた事もあり

面倒ではありますが毎年のように草刈をしていたものです。

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さて戸建の庭の手入れは誰がやるのかと言うと人によって見解が分かれる事も多いかと思います。

借主からすれば家賃を支払っている以上、庭の管理は家主にやって欲しいと考える人もいれば家主で

あろうと勝手に庭に入る事は不法侵入と言う人さえいます。一方で家主側からすれば庭の手入れは借主の

善管注意義務範囲にあたると言う人もいれば、庭は大家の所有地であるから手入れや植栽は大家側で行う

のが普通と考える人もおり、意見が分かれやすい問題でもあります。

色々と意見はあるかと思いますがやはり戸建て庭付き物件の場合には契約書や重説で契約時に取決めを

しておく事が一番です。それもざっくりとした内容ではなく草刈や植栽について出来るだけ細かく決めて

置く事が大切かと思います。特に庭が広大であったり手入れ費用が高くつく庭がある場合はなおさら

しっかりとした取決めが必要になります。

しかし実際の契約書等では庭の手入れについてまで記していない事が一般的です。

では契約書について取決めのない庭の手入れは誰がやるかと言えば、やはり一般的には借主が管理する

のが通常の考え方と言えるでしょう。

借主には居住している以上、やはり物件を適切に管理する義務があります。また例えば国交省ガイド

ライン等を参考にしても「戸建賃貸住宅の庭に生い茂った雑草→草取りが適切に行われていない場合は、

賃借人の善管注意義務違反に該当すると判断される場合が多いと考えられる」とし借主負担として

います。

過去の判例等を見ても似たような事例があります。契約時の状況や途中経緯など様々考慮する点は

ありますが概ね賃借人負担としているようです。

「(庭修復費用請求事件:東京簡易裁判所・平成21(少コ)81等 )

途中一部抜粋: (1) 庭の植栽についての被告らの善管注意義務

本件契約書及び重要事項説明書には,賃貸借の目的物として建物のみが記載され,敷地,庭の植栽等に

関する記載が一切ないことは前記認定のとおりである。 しかし, 本件のような庭付き一戸建て物件の

賃貸借契約においては,被告らのような庭の使用状況に照らして,庭及びその植栽等も建物と一体と

して賃貸借の目的物に含まれると解するのが当事者の合理的意思に合致するというべきである。

そうすると,被告ら(賃借人ら)は本件賃貸物件の敷地・庭の植栽についても,信義則上,一定の

善管注意義務を負うと解するのが相当である。」

 (3) 草取りの状況について
「被告らの入居前と退去後の庭の草の状況を比較すると,退去後は明らかに草が生い茂っている状態で

あり,甲5の25の写真が退去の約1ヶ月後の状態であることを考慮しても,一般的な庭の管理として

行われるべき定期的な草取りが適切に行われていなかったものと推認される。したがって,この点は

被告ら(賃借人ら)の善管注意義務違反とみるのが相当である。」

 

この事案では借主の善管注意義務違反を一部認めており、敷金から一部を修復費用として負担する事を

裁判所が認めています。あくまで負担割合等はケースバイケースとは言えるものの、やはり基本的には

借主が庭の手入れや管理をするものと考えて良いかと思います。

またよくトラブルになりがちなのは借主さんが大家さんに無断で植栽や木の切り取りをしてしまい、

後々に問題になるケースですね。借主さんからすれば契約当初から大家さんに一度も会った事がない

ケースも多く、相談しずらい気持ちも分からない訳ではありませんが、不明な点はやはり管理会社等に

相談してから行動を起こすようにしたい所です。これから庭付き戸建に住む借主さんも契約時に十分に

詳細を確認してから借りるようにしたいですね。それでは今日はこの辺で。

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