賃貸契約で顔写真が必要な5つの理由?
今回は賃貸契約の提出書類について少しだけ書いてみようと思います。
賃貸で必要な書類でよくあるものが住民票や収入証明書・印鑑証明書や連帯保証人承諾書などがあります。
契約のために必要とは言え、時間を作って役所まで取りに行くのは大変ですね。
また必要書類の種類によっては、借主さんが提出を拒んでくるものもあります。
例えば印鑑証明書などは借主さんからしたら「なにかに悪用されるのではないか?」と勘ぐる人も中にはいるからです。
また印鑑証明書の他にも、借主さんが提出を拒む可能性があるのが自分・家族などの顔写真です。
賃貸契約において、顔写真というのは必要なのでしょうか。
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賃貸契約で顔写真が必要な理由?
賃貸の契約で自分や家族の顔写真が必要というのは、借主さんからしたら不思議と感じる人もいると思いますし、プライバシーに関するものなので提出したくないと考える人もいるかと思います。
また小さなお子さんがいる母親からしたら自分の子供の写真を提供するというのは抵抗がある人も多いようです。
大家さんによっては家族の顔写真だけではなく、胴体まで写った写真の提供を求める人もいます。
賃貸契約においてこのような顔写真は本当に提出が必要なのでしょうか。
まず顔写真が必要な理由として一番に大きいのは、大家さんがその入居者がどんな人か確認しておきたいからという理由があります。
もちろん容姿で契約審査をする訳ではありませんが、常識的な雰囲気の人か確認しておきたいという点があります。
また上記の胴体まで写った写真を求めた大家さんは、肥満体質な人は生活が怠惰なイメージがあるようで部屋をちらかされたりするのが嫌との事であったようです。
もちろん肥満=怠惰ではありませんしその辺は大家さん独特の感性なのかもしれません。
また大家さんは契約時には基本的に立ち合いはしませんので、仲介不動産屋に任せっきりでどんな人と契約を交わしたのか知らない訳です。
ですから写真でせめて雰囲気だけでも確認しておきたいという意図もあるかと思います。
いくら仲介業者に任せているとは言え、顔も知らない相手と契約をするというのは不味いですしね。
2つ目の理由として、万一の緊急の事件が起こった場合の本人確認の意味合いもあります。
例えば鍵を紛失した時や室内で緊急の問題が起こった場合、警察を含め家族や連帯保証人の承諾を得て鍵を渡したり室内に侵入する場合がありますが、家族の顔がわからないとその人が本当に契約者の家族なのかどうか検討が付かないという事もあります。
万が一家族以外の第三者に鍵を渡してしまったなんて事があったら家主や管理会社としても責任問題です。
そのために家族や借主の顔写真をあらかじめ提出してもらうという意図があります。
3つ目の理由としては名義貸しや無断譲渡・無断転貸などを防ぐ意味合いもあります。
契約時に取り決めた入居者以外はその建物に居住する事は基本的にできません。
ですが無断で友人や知り合いに住まわしてしまったり、無断で部屋を他人に貸して収入を得たりするケースもあり得ます。
もしくは入居場所を確保するのが困難な外国人や反社会勢力の人が居住する可能性もあります。
そうなると他の部屋の入居者からも苦情が出たり退去に繋がる可能性もあるため、あらかじめ顔写真を提出してもらい入居者の顔は把握しておきたいという理由もあります。
4つ目の理由としては建物管理上の理由です。
顔写真提出が必要な物件というのは特に管理体制がしっかりとした物件に多い気がします。
また管理人駐在のオートロック物件であったとしても管理人が入居者の顔を知らなければ開錠してしまう事もあり得ます。
このような不審者の入室を防止する意味合いもあるでしょう。
5つ目の理由としては捜査上の理由も考えられます。
これは稀な話ではありますが、大家さんや不動産屋という立場は警察から入居者確認の捜査に協力しなければならない場合があります。
またその地域で事件や犯罪が起こった場合等は警察の捜査はそこまで及ぶ事もあります。
警察の捜査に協力するためだけに顔写真の提出を求めているという訳ではありませんが、実際にそのような捜査に協力をするケースがあるのは事実です。
大家のように住居を貸すという事は色々な責任が伴います。
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顔写真はスナップ写真ではダメ?
賃貸契約において顔写真が必要になるケースがあるのは分かりますが、その場合スナップ写真ではダメなのでしょうか。
いくら契約に必要とは言え、きちんとした証明写真を撮りに行くのも面倒です。
答えとしてはスナップ可となっている管理会社(家主)が多いです。
借主さん側としてもよく家にある思い出の1枚のスナップ写真などを提出する人などが多いと思います。
もしくは申込時に運転免許証など顔写真付きの身分証を提出している場合は顔写真が不要になるケースもあります。
さすがにプリクラとかではNGとなる場合もありますが、厳密に正確な写真を求められるケースは少ないです。
もし不明な点があれば不動産屋さんに確認をしてみましょう。
住民票の記載はどこまで必要?
さて顔写真はともかくとして、賃貸契約では住民票の提出を求められる事は普通です。
ですが住民票なんて頻繁に取りに行くものではありませんし、賃貸の契約でどこまでの記載が必要なのか迷ってしまう人もいるかもしれません。
役所に行ってみても、「世帯全員の写し」や「一部の写し」があり、取得者が選択をするようになっていると思います。
賃貸契約で提出する住民票は、要は大家さんは借主さんの情報が欲しいので、「入居者」の情報が記載された住民票を取得する事になります。
例えば単身入居であればその本人の住民票(一部事項証明書)を、家族で入居するのであれば入居者全員分の記載がある全部事項証明書を取得した方が良いでしょう。
また最近ではマイナンバーの記載が問題になる事もありますが、個人情報の関係から受け取りを拒否してくる業者も中にはありますので、特別な指示等がない限りマイナンバーの記載はしない方が良いように思います。
書類1枚取得するにも手間がかかって少し面倒ですね。
提出書類については不動産会社によく確認してから取得をしに行くようにしましょう。
賃貸契約で顔写真が必要な理由まとめ
顔写真が必要な理由について幾つか挙げてみました。
顔写真の提出を求める事は賃貸契約では割と珍しい事です。
借主の中には「こっちは大家さんの顔を知らないのに借主だけ顔写真を提出するのは不公平」といった言葉を聞く事があります。
ただし物件を提供する立場であるのは貸主であり、どのような人が部屋を使用するのか気になるという大家さん側の気持ちもわからない訳ではありません。
顔写真を提出したからと言って悪用される事などはありませんので、しっかりと契約に臨みたいものですね。
必要書類はしっかりと準備して契約に臨むようにしましょう。
それでは今日はこの辺で
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