過去に空き巣被害が多い部屋だった?

ダイヤルの写真

今回は空き巣被害の部屋について書いてみようと思います。

過去に空き巣被害に会った事があるという人は中にはいるかと思います。
特に単身者の部屋等は空き巣泥棒からすれば格好の狙い目です。

その人が外出してしまえば部屋はもぬけの殻。
また余程のセキュリティ性の高い鍵でなければプロの泥棒であれば5分もあれば開錠できます。
オートロックでも居住者と一緒に侵入する事も出来ますし、宅急便屋などを装って不正に侵入する事も出来ます。

もし自分が借りた部屋が空き巣被害が多い部屋だった場合、業者や貸主に責任は生じないのでしょうか。

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空き巣に入られやすい部屋とは?

空き巣被害にあいやすい建物というのは共通点があります。
簡単に幾つか挙げてみますと

    • 周囲に死角が多い家
    • 角地・周囲が暗い家
    • 庭の雑草が伸びている
    • 高い塀や木で周囲を囲まれている
    • 周囲に人通りが少ない
    • 死角になる高層住宅
    • ピッキングが容易な鍵(シリンダー等)
    • 人付き合いの薄そうな環境

 

また最近では空き巣だけではなく、振込み詐欺や詐欺集団のカラ部屋として利用されていたり、郵便受けを無断で利用されているケースもあり、自分の使用している部屋が本当に安心して住める部屋なのかどうかは、判断が難しい所です。
特に今後は地方を中心に空き部屋が増えていく事が予想されますので、このような部屋は更に増加するかもしれませんね。

 

さて過去にそのような空き巣被害があった部屋というのは、実際には大家さんもその事実を知っている事も多いです。
部屋の所有者として警察から事情聴取を受ける事もありますし、セキュリティの相談を受けた経験がある大家さんもいるでしょう。
空き巣被害にあいやすい部屋というのは、やはり何度も被害を受けやすい傾向があります。

また借主さんとしても、過去にそのような事実があった事を契約時に知っていたら、恐らくその部屋を借りていなかったのではないでしょうか。
もし申し込み時などに不動産屋が話してくれていたら…と悔やむ借主さんもいるかと思います。

 

空き巣被害の説明責任は?

空き巣被害が多い部屋についての説明責任ですが、基本的には不動産業者には説明責任までは無いと考えられます。
確かに不動産業者は契約判断に影響を及ぼす重要な事実について借主に説明をする義務がありますが、とは言え次回も空き巣が入るとは言い切れない事項においてまで説明する義務は発生しないように思います。

また例えば借主が当初から防犯面を気にしているとか、過去に空き巣被害にあった経験がある事を話している等があれば、やはり不動産業者側としても説明する必要があるように思いますが、そのような特別な事情がなければ説明責任までは発生しないと考えられます。
またそもそも過去の空き巣被害について知っているのは大家だけというケースも多く、不動産業者はその事実を知らないケースさえあり、その場合には不動産業者に責任追及する事は難しいと言えるでしょう。

 

不動産業者や大家側に責任が発生するケースとして考えられるのは、例えば説明する必要があるのにあえて(故意に)しなかった場合や、大家さんや不動産会社の管理上の過失により空き巣が入った場合には賠償請求できる場合があります。
例えば過去の空き巣被害について質問をしたのに(知ってて)教えてくれなかった・ドアの鍵が壊れているのに修理してくれない・窓の鍵が閉まらないのに交換してくれない等のケースが該当するでしょう。

ですが過去の空き巣被害についてまでは十分な情報がなかったり、つい聞き漏れてしまったりと、後になって判明するようなケースが多くあります。
防犯面を気にしている人であれば、最初にしっかりとその点を確認しておくようにしましょう。

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空き巣被害への対策は?

空き巣被害にあわない為には借主さん自身の対策も必要です。
それでは空き巣への対策としてはどのような事が挙げられるでしょうか。

 

新聞などを溜めない

ポストに新聞などが溜まっている家は、留守が多い家やだらしのない家という印象を与えてしまいます。
空き巣に対して外観からこのような印象を与えないようにしましょう。

 

鍵の置き場

今でもポストや植木鉢の下に鍵を置いている人を見かけます。
このような場所は大抵は同じ場所である事が多く、空き巣にとっても検討が付きやすい場所です。
鍵は必ず自分で持参するようにしましょう。

 

庭の雑草

空き巣がターゲットにする部屋は死角になりやすい家が多いものです。
周囲から見ても自分の姿が見えない場所で空き巣を繰り返す傾向があります。
そのため周囲からの目隠しになってしまう雑草の生い茂りやゴミなどは、放置しておかないようにしましょう。
また高い壁やフェンスを設置してある家庭は、できれば取り除きたい所です。

 

防犯ツールの設置

最近では多くの防犯ツールが増えてきました。
防犯カメラやセンサーライト・補助錠・ツーロックや防犯ブザーなど、個人の家庭で取り付けができるものも多くあります。
特にツーロックや補助鍵など、開錠に時間がかかりそうな家は空き巣が嫌がる傾向があります。

 

音の防犯

音で防犯を図るのも有効です。
例えば侵入者に対してブザーで警報したり、敷地内に歩くと音がする砂利などを敷き詰めるなど、音がする敷地には空き巣も侵入しにくい傾向があります。
番犬などのペットがいる事も効果的です。

 

多くの現金を置かない

防犯というのは「これで万全」というものはありません。
どんなに日頃から防犯対策をしていたとしても、空き巣被害にあってしまう家庭もあります。
そのため最初から空き巣被害にあう事を仮定した対策も必要です。
例えば家の中に現金や金品をなるべく置かないといった対策が挙げられます。

 

簡単に賃貸の空き巣対策について挙げてみました。

普段からのちょっとした注意や心がけをする事で、被害を食い止める事ができるケースもあります。

これから夏に向けて窓を開けておく機会も増える時期かと思いますので、空き巣被害には十分注意したい所ですね。

それでは今日はこの辺で。

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