賃貸紹介ビジネスで副業中?

今回は賃貸紹介ビジネスについて書いてみたいと思います。

通常、引っ越しをする時は不動産屋を利用する事が多いかと思います。

仲でも賃貸不動産屋は部屋を借りたい人と貸したい人(大家)の仲介

をする事が主な仕事です。例えば部屋を内見するにしても今までは

一度不動産屋に来店するように顧客を誘導していましたが、今では

店舗によっては客数が減っているそうです。そのため不動産屋に顧客を

紹介するビジネスが副業として存在しています。

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副業に対する意識の広まり

今までは会社に雇用されて働く場合、1つの会社に勤める事が前提となって

おり、副業やサイドビジネスをする事は会社の就業規則や禁止規定に反して

いました。ですが近年では働き方も多様化しており、副業等に対して寛容な

姿勢を示す企業が増えています。1つの収入源だけではなく、複数の収入源

を持つ事で、生活にゆとりや安定をもたらす期待も持てるかもしれません。

 

不動産業や賃貸の現場においても副業に対する意識は強まっており、中には

顧客紹介のビジネスを副業としてこなしている人もいます。様々な副業が

ありますが、中でもパフォーマンスが良い副業は手間暇があまりかからず

時間や体力を消耗しにくい副業です。その点においても顧客を不動産屋へ紹介

するだけで副収入を得られる可能性のある賃貸紹介の副業は、今後注目を

集めていく可能性があります。

賃貸紹介ビジネスの仕組み

不動産屋のように土地や建物の契約を仲介する場合には、都道府県や国交省

免許が必要です。免許を得るには事務所要件や宅地建物取引士の設置・

供託金が200万前後かかったりと、幾つかのハードルがあるので簡単に宅建業を

開業する事はできません。他にも事務所の確保したり備品等を用意すれば

開業コストも300万前後は必要になるでしょう。本業として不動産業を開業

するのは簡単ではないという事が言えます。それらのコストを考えると

アルバイトや出来高制などで登録をし、副業として顧客紹介だけに専念する

という人もいるようです。

 

今までにも顧客紹介等で不動産屋に協力して手数料稼ぎをしている人は実際に

いました。主には友人・家族間での紹介や不動産業者と付き合いのある業者からの

紹介・不動産屋を退職した元営業マンが知り合いを紹介するケースなど、不動産屋に

顧客を紹介する事で幾らかのリベートを不動産屋から受け取るような流れです。

 

紹介する人からすればレインズは使えないし申込みや契約を締結する事はできない・

店舗もない、けれども知り合いや仕事同僚・友人などに引っ越しを考えている人が

目の前にいるともなれば、紹介してリベート稼ぎをしたいと考える人がいるのも

ある意味では自然な事なのかもしれません。

就職シーズンには一人暮らしを余儀なくされる学生さんや転勤の多い社宅同僚など

普段から付き合いの多い人にとっては旨味の多い副業とも言えるでしょう。

利益の大きさから個人ベースでは飽き足らず法人化して本格的に取り組んでいる人も

いると聞きます。またリベート自体も不動産屋から支払われると思いきや、実際には

大家からのAD(広告料)を不動産屋と折半程度で分け合っているケースが多いかと

思います。そのため不動産屋は仲介手数料をきっちり顧客から受け取っていれば

さほどダメージも大きくはありません。

また今まで免許を保有していない人物が仲介を紹介・斡旋する行為はグレーなイメージ

でしたが、最近では経済産業省も「顧客へ物件情報を紹介する場合、不動産取引を媒介

する行為となるが、業者を紹介するだけであれば仲介行為に当たらず、個人でも法人でも

違法性がないことには変わりはない」とのコメントを出しています。

つまり物件情報詳細を伝えずに顧客の紹介だけに努めるのであれば、免許は不要で

違法性はないという見解になるかと思います。

 

不動産屋は顧客の取り込みにどこも必至ですが、一方では潜在的な引っ越しニーズは

実際には様々な所にあり、紹介屋から顧客を紹介してもらえる事自体は特に広告力のない

不動産屋からすれば売上げの底上げになる事は事実です。また紹介屋からしても顧客を

紹介しておくだけで数万円の手数料が入る訳ですから、割りの良いビジネスである事に

変わりはありません。

 

賃貸の平均賃料が6万円だとしてマージンがAD2か月折半だとしても6万円。

仮に4件紹介すれば24万円の副収入。安易な計算かもしれませんがそれ以上稼いで

いる紹介屋も実際にはいます。賃貸営業マンの給料は固定給+歩合の会社が多いように

思いますが朝から晩まで勤めても歩合率も10~20%程度の所が多く、それなら別の

本業で稼ぎながら、その過程で知り合った周囲の人間を定期的に不動産屋へ紹介し

手数料を稼いだ方が効率的と考える人もいるのかもしれませんね。

 

とは言っても紹介屋がいくら沢山の顧客を不動産屋へ投げたとしても、その不動産屋の

営業マンに営業力がなければ契約は決まりません。リベートが支払われるのは通常は

賃貸契約が成立すればの話。紹介屋へのリベートは広告料等の必要経費と割り切ったと

しても契約まで持ち込めるかは営業マンの腕次第。1発で契約が決まってこそ紹介屋は

割りの良い副業で、部屋が決まらなかったとあれば紹介者の評判は落ちるばかりか

別の不動産屋を紹介しなければならない等、余分に労力が割かれる事も考えられます。

 

あくまで法律の範疇において取り組む事が大切ですが、人付き合いが多い人・

営業力の強い不動産屋と付き合いのある人は考えても良い副業なのかもしれませんね。

それでは今日はこの辺で。

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