ピアノ可の物件なのにピアノ演奏で苦情がきているって?
今回はピアノ可マンションについて書いてみたいと思います。
マンション等集合住宅において騒音問題は尽きないですね。
どこにいってもこの問題が起こらない所はありません。
住人同士もある程度はお互い様と理解していながらも時には許容できない程の騒音もあったり、騒音以外の個人的な感情がもつれたりして中々深刻なケースに発展する事も多いものです。
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ピアノ演奏で苦情がきてしまう3つの理由?
さて騒音問題の中にはピアノ演奏が発端になる事もよくあります。
本人は気持ちよく弾いているつもりでも他住人にとっては騒音に聞こえるケースもあるでしょう。
またピアノ演奏可の物件はかなり数が限られているので、入居時にピアノを持ち込む前にまずはそのマンション等が本当に演奏可能な物件かどうかをしっかり確認しておきたい所です。
まず1つ目として起こりがちなのは契約書等にピアノ演奏不可や楽器演奏不可と記載していなかったからピアノを持ち込んだ、という場合です。
これは入居理由としては安易過ぎる気もしますが、ピアノ不可とか楽器演奏不可と記載していないからと言って必ずしもピアノ演奏が可能な訳ではありません。
また賃貸借契約書には騒音源等に関する記載がされているかと思いますので、書面をしっかりと確認する必要があります。当然に演奏不可の物件であれば、ピアノ持ち込みはもちろん楽器演奏は避けておいた方が良いでしょう。
2つ目は電子ピアノやアップライトならOKだと思ったという理由もありますね。
確かに電子ピアノ等であれば演奏音自体はボリュームを下げたり消音する事・ヘッドフォンする事なども出来ますが、だからと言って演奏が許可されると自分で勝手に判断をして、電子ピアノ等を搬入してしまうのはNGです。
演奏音が聞こえないと言ってもペダルを踏む音は下階に響きますし、打鍵音も建物の構造にもよりますが割と響くものです。
振動音は下階だけではなく上階や周囲の部屋にも響くと考えておいた方が良いでしょう。
またグランドピアノの場合は特に重量の関係上、持ち込み不可の物件もあります。
防音室にすれば大丈夫と考えている人も多いですが防音室と言っても業者によってピンキリで、その遮音性は素材により大幅に違います。
またそのコストも設置料や撤去費・原状回復等を視野に入れれば音大の入学金以上にかかる事を想定しておいた方が良いでしょう。
実際には無断で持ち込みし黙認されている状態の人も多いかと思いますし、バレたからと言ってそれによって即時の強制退去は考えにくい所ですが、トラブルは避けたいのでやはり最初からピアノ演奏可の物件を選択した方が良いですね。
3つ目は「ピアノ可」の物件を選択した場合です。
これは契約者からしてみればピアノ可の物件なのだからOKでしょ?と考える人も多いかと思います。
特にピアノ演奏をしたい人というのは分譲タイプなどを選択する人も多いかと思います。
ただご存じの方も多い通り、分譲タイプの場合は部屋毎に家主が違うケースも多いので、自分が入居する部屋は楽器OKだけど隣の部屋はNGだった等、部屋毎に契約条件が異なるというのはよくある事です。
また契約書上ではピアノOKになっていたのにマンションの管理規約上ではNGとなっている場合、管理規約が優先される事になります。
また管理規約では演奏できる楽器や演奏可能な時間帯などを定めている場合もありますので注意が必要です。
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難しいピアノ問題
部屋を借りる際には契約書が全てと信用し、中々建物の規約にまで目が届かない事が多いものですが、ピアノ等楽器演奏を目的とし入居するのであれば、その辺りまでしっかりと業者を通して確認しておく必要があります。
もちろん規約で禁止されていなくても深夜に演奏するなど建物住民の共同利益に反する行為はNGです。
また中にはピアノ演奏可は元より楽器相談可物件や遮音物件・防音物件など紛らわしいワードを使用する広告も多いので、抽象的な言葉ではなく実際にピアノの演奏が可能かどうか話を詰めていき、その旨を契約書上等に記してもらう事も大切かと思います。
また周辺住民の理解度を確認する意味でも、出来ればその建物内の他居住者で既に楽器演奏をしている世帯の有無を確認しておくのも良いですね。
そして可能であればその人に近隣環境について挨拶がてら意見を聞いておけたらベストかと思います。
そのような人は恐らく今までに同じような苦労をしてきている可能性がありますのでマンション内の内情など参考意見になるかもしれません。
ピアノ演奏可だったのに実際には不可だった場合、契約解除だけではなく契約違反・不履行による引っ越し費用等の賠償請求や、管理会社がその件を把握していればそこへの請求も考えられなくはないですが、その為の費用や時間的コストを考えると割に合わない事も多いかもしれませんね。。
それにしてもピアノ演奏をする人は肩身が狭い思いをしている人が多いものです。
近隣の演奏スタジオを借りてピアノを演奏させてもらい、その近隣に安価なマンションを借りている人もいますが、スタジオの利用可能時間や利用料等を考慮しても少し面倒ですし、音大等を志望する生徒さんは進学するに連れて必要な練習時間が増していくので、将来的にスタジオ利用だけでは満足な練習時間も取れないでしょう。
軽楽器ならカラオケボックスを利用する人もいますがピアノはね。。学校の音楽室やレッスン室が利用できるのであれば利用したいものですがそれでも利用可能時間は限られます。
そうなるとやはり数少ないピアノ演奏可能な物件を探すしかありません。
考えられるとすれば音大近くの防音物件やオーナーの一棟所有でピアノ演奏が可能な物件・戸建物件などが挙げられますがそれでも全てピアノ可という訳でもありません。
やはり時間をかけてじっくりと物件を探すより他ありません。
また近隣住民の理解を得る事も大切ですね。
規約云々とか音量ボリューム云々ももちろんありますが、クレームが発生するのはその住民と意思疎通が出来ていないから発生するケースも多くあって、ピアノが苦情を付ける為の理由付けにされる事も珍しい事ではありません。
普段からコミュニケーションが取れていれば多少は周辺の許容度が増すケースもあるので、周囲との付き合いは特に大切にしたいですね。
ピアノ可物件まとめ
ピアノ演奏が可能な賃貸物件は少ないもの。
また楽器可の物件はあっても、完全防音という訳でもないので、やはり内見時に自分の目でしっかりとチェックすることが大切です。
物件数が少ないこともあり、あまりにこだわりが強すぎると中々希望の部屋が見つからない場合もあります。
早めの時期からじっくりと部屋探しができるように、余裕を持って行動し始めましょう。
それでは今日はこの辺で。
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