賃貸で「更新料なし」物件の6つのデメリット

今回は賃貸の更新料なし物件のデメリットについて挙げてみたいと思います。

賃貸では一般的な更新は2年ごとになっており、更新を決めればその都度更新料を支払っていく事になります。

更新料の金額は家賃の1~2ヵ月分が多く、借主さんからしてみれば決して無視できるような低い金額ではありません。

そんな中、最近では更新料なしの物件も多く出てきています。

更新料なしは確かに魅力的に見えますが、デメリットはないのでしょうか。

スポンサーリンク

賃貸の更新料なし物件のデメリット

書類に記入している所

それでは更新料なし物件にはどのようなデメリットが考えられるでしょうか。

幾つか考えられるデメリットを挙げてみます。(更新料なしの物件全てに当てはまる訳ではありません)

 

 家賃が高い

更新料なしの物件の場合、その分家賃が高くなっている場合が考えられます。

更新料がないという事は、通常の物件と比較すると大家さんの取り分は少なくなり、その分を他で補うことも考えられます。

例えば更新料なしとする代わりに毎月の家賃に少しずつ上乗せする事で、その分を補填することもできます。

最近では入居者募集が困難な物件も多く、あえて入居時のハードルを低くして、入居中に少しずつ回収していくような方法も見受けられます。

借主さんからしてみれば、更新料を毎月の分割で支払っているようなイメージであり、デメリットとなり得ます。


 オプション費用が高い

更新料がない物件であったとしても、他のオプション費用が高い可能性も考えられます。

例えば消臭代や鍵交換費用もありますし、更新手数料や更新事務手数料がないとも限りません。

つまり更新料がなかったとしても、他のオプション費用項目で手数料がかかるケースも考えられます。


 不人気な物件も

これは敷金礼金ゼロの物件にも言える事ですが、更新料なしの物件には不人気な物件も含まれているケースがあるかもしれません。

もちろん全てがそうとは言えませんが、中には客付けが難しくなり更新料なしに切り替えた物件もあるように思います。

不人気になる理由は様々であり、間取り・築年数・駅からの距離・設備のグレード・事故物件…等など、その理由は色々です。

自分が納得できる物件であれば良いですが、不人気な物件には何かしらの理由が潜んでいる場合もありますので、その場合にはデメリットにもなり得ます。

内見時にはよく確認をしておくようにしましょう。


 契約一時金・退去負担金がかかる?

通常の賃貸物件において契約一時金や退去一時金がかかるような事はありません。

ですが更新料なし物件の場合には、契約一時金や退去負担金など、他の費用で売上を上げる方法も可能性も考えられます。

その他にも退去時のクリーニング費用が相場よりも高い・違約金がかかる等、通常負担しなくて良い費用が含まれていないかチェックしましょう。


 敷金・礼金が高い?

更新料なしの変わりに敷金・礼金が高めに設定されているケースも考えられます。

敷金は預り金の性質がありますが礼金は退去時にも返還されません。

最近では都内でも礼金ゼロの物件も増えていますので、これらの初期費用が高すぎる場合にはデメリットとなります。


 更新時の手続きも確認

契約更新時の手続きについても一応は確認しておいた方が良いでしょう。

通常、更新料というのはまるまる大家さんが受け取るか、不動産屋と大家で折半とするような場合が多いと思います。

大手業者であれば更新手続きは問題ないと思いますが、更新時の手続きの流れくらいは確認しておいても良いと思います。

スポンサーリンク

更新料なし物件のメリットは?

それでは逆に更新料なし物件のメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。

 

長く住めばお得に感じることも

普通に考えれば、通常は2年間で更新料の支払いが必要になるので、更新料なしの場合には長く住めばお得になると考えられます。

更新料と言えば家賃の1~2か月分はかかるので、その負担がないだけでも助かるという人もいるでしょう。

ただしもし毎月の家賃が相場よりも高ければ、一概にお得とは言えない部分もあるかもしれません。


 退去時期を迷わないで済む

更新時期になると多くの人が「退去するか or 更新をするか」で迷います。

高い更新料を支払うくらいなら、退去して新たに引っ越しをしてしまった方が…と考える人も中にはいるからです。

その点でも、更新料なしの物件であれば更新料を支払う必要がないので、退去時期に迷うこともないでしょう。


 精神的なゆとり

更新時期間近になると、金銭的に苦しくなる人も多くいます。

特にお金の余裕がないフリーターさんや若者など、更新時期が近づくと焦って節約生活を始めるような方もいるようです。

その点においても、更新料なしの物件であれば更新料を支払わなくて良いので、精神的なゆとりを持ちやすいと思います。

 

そもそも更新料って支払う必要ある?

そもそも更新料というお金は支払う必要があるのでしょうか。

更新の度にお金を支払うこの慣習に、疑問を抱いている人もいるかもしれません。

 

それでは借主さんが更新料を支払うようになる場合とはどのようなケースでしょうか。

それは簡単に言えば、契約書等において借主が貸主(大家さん)に対して更新料を支払う旨の合意をしている時です。

通常の契約書等では更新料を支払う旨の記載がある事が普通ですので、それに借主さんが合意をしていれば、やはり基本的には更新料を支払う必要があります。

逆に言えば、契約書等に更新料について何も記載がない場合には、借主さんには更新料の支払いの義務がありません。

 

更新料においては、民法や借地借家法等の法律において規定はありませんので、契約書の条項が優先される事になります。

ですが更新料の金額があまりにも過大であったり、公序良俗に反するような内容であれば無効とされる可能性もありますので注意が必要です。

 

賃貸で更新料なし物件のデメリットまとめ

賃貸で更新料なしの物件のデメリットについて幾つか挙げてみました。

確かに更新料がない物件であれば、更新時期の更新料を気にする事なく長く住むことができますね。

他に大きなデメリットがないようであれば、このような物件を選ぶのも良いかと思います。

 

自分に合った物件をじっくりと探して、長く住める家を探していきたいですね。

それでは今日はこの辺で。

スポンサーリンク