賃貸で保証人不要物件の5つのデメリットとは?

今回は賃貸における保証人不要物件のデメリットについて挙げてみたいと思います。

人によってはなかなか賃貸の審査をクリアできない人もいます。

また審査では保証人を要求される事も多いですが、様々な事情で保証人を立てることが出来ないという人もいるでしょう。

そんな方々に人気があるのが保証人不要の物件です。

これらの保証人不要物件にはデメリットは生じないのでしょうか。

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賃貸で保証人不要物件を選ぶのはなぜ?

多くの物件がある中で、保証人不要の物件を選択する方々が一定数います。

それでは保証人不要物件を選択しなければならない理由には何があるのでしょうか。

 

まず賃貸で保証人と言うと一般的には「連帯保証人」の事を示しています。

賃貸で借主の連帯保証人になれる方は以下のような方です。(家主さんや管理会社によって基準は異なります)

  • 借主の親族(2親等以内など)
  • 職業・収入:安定した収入がある人・支払い能力がある人
  • 年齢:高齢すぎると保証人として断られる場合も
  • 同じ県や近隣に居住している
  • 住民票・印鑑証明書等の書類を提出できる

 

それでは保証人不要の物件を選ぶ理由にはどのような事情があるのでしょうか。

例えば以下のような傾向があります。

  • 親(親族)に保証人を頼みずらい
  • 他の人に迷惑をかけたくない
  • 親が失業している
  • 親が定年退職している
  • 親戚がいない
  • 親族と疎遠になっている

 

このように保証人不要の物件をあえて選ぶ方には、様々な事情や理由がある場合が多いです。

 

賃貸で保証人不要物件のデメリット

とても便利に見える保証人不要物件ですが、メリットばかりとは言えず、何かしらのデメリットが存在する事が普通です。

それでは保証人不要物件のデメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。

 

保証会社の利用

保証人が不要となっている物件の場合は、大抵は保証会社必須となっている物件が多いです。

保証会社を利用するとなると借主さんは入居時に保証料を負担する必要がありますし、更新時にも更新保証料がかかる事が普通です。

また保証会社によっては通常の審査よりも厳しめなケースもありますので、デメリットとなり得ます。

 

不人気物件が多い

保証人不要となっている物件には不人気な物件が含まれている事もあります。

立地や間取り・築年数など不人気となってしまう理由がある物件であれば、大家さんとしても多少ハードルを下げてでも募集をしなければなりません。

そのため保証人不要とする等して、入居条件を緩和することにより募集をしている事があります。

もし不人気物件が中心となると借主さんは選択肢が狭まることになるため、デメリットに繋がります。

 

初期費用・オプション費用等が高額な場合も

もし保証人が不要という事であれば、家賃滞納が発生した場合など大家さん側にはリスクが生じます。

そのためその担保として、敷金・礼金等の初期費用が高めに設定されている可能性があります。

もしくは入居時・退去時に不要なお金を取られたり、本来は支払う必要のないオプション費用を支払わなければならないケースもあり得ます。

保証人不要というのは助かりますが、それ以上に大きなデメリットが潜んでいる場合もあります。

 

定期借家契約である

保証人不要の物件の場合、定期借家契約等が締結されている可能性があります。

定期借家契約とは期間限定の契約であり、契約期間が満了することで賃貸借契約が終了します。

もちろん大家さんと借主さんの双方の合意があれば再契約をすることは可能ですが、一定の期間で契約が終了してしまう恐れもあります。

例えば先々に建物の取り壊しが決まっていたり、その建物を他の用途に使用する事が決定している場合に定期借家契約が利用されることも多いので、借主さんとしては長く住むことができない可能性もあり、その際にはデメリットとなり得ます。

 

事故物件である

賃貸でいう事故物件とは、例えば室内や共用部分において、孤独死や自殺などがあった物件を言います。

事故物件の場合には宅建業者は仲介をする際に、告知事項としてその旨を説明しなければなりません。

一方で「事故があった後、その物件に一度でも誰かが入居すればその後は重要事項説明の必要はない」とされる風潮もあり、短期的に誰かを居住させて事故物件である事の風評被害を少しでも払拭しようとする事も考えられます。

そのため保証人不要・保証会社不要としてあえて入居ハードルを下げる事により、早期に客付けをして入居実績を作るといったケースもあり得ます。

事故物件をあえて希望する借主は少数派でしょうから、その場合にはデメリットとなるでしょう。

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賃貸で保証人がいない場合の他の手段は?

上記のように親族にも頼みづらい事情があったり親戚もいない場合など、保証人がいないケースもあるかと思います。

保証人がいない場合、まず考えられるのは上記でも挙げたように「家賃保証会社」を利用する事です。

保証料を支払う必要はありますが、保証会社を利用することで契約が可能な物件も多くありますので、そのような物件を選ぶ方法もあります。

 

また不動産会社がクレジットカード会社と提携している場合には、クレカを利用することで初期費用や家賃を支払える場合もありますし、保証人がいない場合でも収入証明口座残高を提出することで審査が通るケースも考えられます。

 

もしくはUR賃貸住宅のように、保証人不要でも申し込み可能な窓口からお部屋探しをする方法もあります。

UR賃貸住宅では保証人不要の他にも更新料なし・仲介手数料なし・礼金なしといった物件があるので、金銭的に申し込みが難しい方でもメリットがあります。(利用には一定の基準があります。詳細はUR賃貸住宅のHP等でご確認ください)

その他にもあまりにも空き室期間が長引いていたり不人気な物件の場合には、保証人不要で相談に応じてもらえる物件もあるかもしれません。

 

また「連帯保証人」は通常の「保証人」よりも責任が重いことから、引き受けてくれる人も限定されます。

逆に言えば保証人であれば引き受けてくれるという人もいるかもしれませんので、例えば保証人を複数立てることで連帯保証人の代わりとしてもらうように交渉する事ができる場合もあります。

もしくはかなり稀なケースではありますが、保証人を立てる事はできなくても「緊急連絡先」を用意する事で入居を認めてもらえないか交渉できる可能性もあるかもしれません。

 

確かに保証人がいない場合には賃貸の申し込みが難しいケースが多いですが、上記のように工夫をしたり窓口を変えることで審査が通る場合もあります。

諦めずにお部屋探しをしていきたいですね。

 

家賃保証会社を利用するデメリットとは

保証人不要物件の場合、保証会社を利用することになるケースがほとんどです。

それでは保証会社を利用するデメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。

 

 保証料がかかる

家賃保証会社を利用する場合には保証料がかかります。

通常は借りる物件の家賃などの合計に対し約30~100%程度の保証料がかかります。

賃貸でも初期費用は高額になるので、少しでも費用を低く抑えたい方にはデメリットとなります。


 更新保証料がかかる

保証会社を利用している場合には、更新する際にも更新保証料がかかります。

更新保証料は賃料の10%~・定額1万円といった設定が多いでしょう。

賃貸契約でも更新時には更新料が家賃の1~2か月分かかる事が普通ですので、費用が増えることはデメリットになります。


 保証会社の催促

保証会社を利用していて家賃の滞納をした時には、当然に保証会社から催促の連絡や通知があります。

時期を経過すると自宅訪問をされるケースもあるでしょう。

保証会社の催促は管理会社・大家さんの催促と比較しても厳しめになってくる可能性もあります。

もちろん家賃を滞納しなければ何の問題もないのですが、滞納時はデメリットとなるケースもあるでしょう。

参考記事:家賃滞納で強制退去させる事はできる?保証会社の場合は?


 別途保証人を求められることも

保証会社を利用しているからと言って、連帯保証人が不要になるとは限りません。

最近では特に保証会社を利用している場合でも、別途保証人を立てさせられるケースも増えています。

大家さんからすれば、保証会社は金銭債務等の保証をしてくれますし、連帯保証人はそれ以外の生活上のトラブルにも対処をお願いできる場合があります。

そのため保証会社を利用した場合でも別途保証人を要求される場合にはデメリットとなる可能性があります。

 

賃貸で連帯保証人になるリスクは?

賃貸契約では必ずと言っても良いほど連帯保証人が必要になります。

ですが保証人になる側の人からしても、幾つかのリスクを承知した上で保証人にならなければなりません。

ご存知の方も多いように、連帯保証人には「催告の抗弁権」がありません。

そのためもし借主が家賃滞納等を起こした場合には、いくら保証人が大家に対して「まず借主本人に請求して」とお願いをしても、大家さんは連帯保証人に直接家賃の支払いを求めることができます。

これは家賃滞納だけでなく原状回復費用等についても同様です。

またいつまでも滞納が続くようであれば督促を受けたり連絡が何度もかかってくる事も想定されます。

連帯保証人になる場合には通常の保証人とは責任の重さが違いますので、契約内容をよく検討する必要があります。

 

賃貸の保証人不要物件のデメリットまとめ

賃貸で保証人不要物件のデメリットについて挙げてみました。

お部屋を借りる際には人それぞれ事情があり、中には保証人を用意できない人もいるかと思います。

保証人不要の物件の中には、それなりのデメリットが潜んでいるケースも多いものです。

そのため物件を選ぶ際には、保証人不要物件のメリットとデメリットの両方を考えて、自分に合った物件を選択する必要があります。

あらかじめ余裕をもって部屋探しをし、快適に過ごせる住居が見つかると良いですね。

それでは今日はこの辺で。

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