マンションの1階は防犯対策が必須?狙われやすい部屋とは
今回はマンションの1階の防犯について挙げてみたいと思います。
もし自分が気に入ったお部屋が1階であったら皆さんはどうしますか。
階数なんてあまり気にしないという人もいれば、1階は防犯面が不安という人もいるかもしれません。
確かにマンションやアパートの1階は防犯性が低いという声はよく聞かれますが、実際にはどうなのでしょうか。
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マンションの1階は防犯対策が必須?
マンションは防犯性が低く、防犯対策が必ず必要という事はよく聞かれます。
確かにマンション等の1階部分は、外から見ても空き巣等が侵入しやすいですし、また犯行後もその場から逃げやすいとも言えます。
位置的にもベランダや窓から侵入できてしまいますし、特に女性などはベランダに洗濯物を干しずらい・気軽にカーテンを開けられないといったデメリットもあります。
また空き巣だけでなく1階の場合には物件の立地によっては、歩行者がゴミをポイ捨てしたりタバコの吸い殻を投げたりする事も考えられるので、衛生面や防火対策も多少考慮しておく必要もあるのかもしれません。
最近ではマンション内でも近隣住民との付き合いは希薄になりつつありますし、特に30戸未満などの小規模なマンションであれば人の動きも少ないので尚更不安も残ります。
また管理人のいない建物等も増えていますので駅から遠い物件であったり、人通りの少ない死角になりやすい1階物件は特に注意が必要です。
もちろん1階だけが空き巣に入られやすいという訳ではなく、中には2階以上の方が外からの死角になるため空き巣が多いという声も聞きますし、また建物のセキュリティ性や構造・周囲の人通りの多さ等にもよるので一概には言えませんが、特に低層階は常日頃から防犯意識を持っておくべきと言えるでしょう。
マンション等、戸数が多い物件は入居者からすれば周囲に多くの人がいて安心と感じるのかもしれませんが、一方で空き巣などの犯罪者からしてみれば集合住宅はむしろ標的となる部屋が隣接しているので複数の犯罪にも及びやすいとも考えられます。
マンション1階部屋への侵入手段
警視庁が公表している「手口で見る侵入犯罪の脅威」を見ると、侵入窃盗の認知件数は平成15年以降は減少しているようです。
過去の平成15~平成16年には20万件近い住宅侵入窃盗が起きていますが、平成29年には約3万7千件になっている所を見ると、ここ10年程度で大幅に減少に転じていることが分かります。
侵入犯罪が減少している理由としては、やはりホームセキュリティサービスが普及してきている事や、防犯意識の高まり、安価に防犯グッズ等が購入できるようになったこと等が考えられます。
同じく警視庁の「手口で見る侵入犯罪の脅威」を見ると、マンションの1階など、3階以下の共同住宅への侵入手段は以下のようになっています。
1位: 無締り
2位:ガラス破り
3位:不明
※警視庁 データで見る侵入犯罪の脅威より一部引用
見ての通り1位が無締りとなっており、カギをしていなかったために侵入されたケースが多いことが分かります。
空き巣や侵入と言えばピッキング等を思い浮かぶ人も多いかと思いますが、実際には無施錠により開けっ放しで外出をする等、無防備な状態から侵入される事も多いという事でしょう。
また無締りとは言っても玄関ドアだけでなく窓ガラスなども対象になると考えると、やはり1階部屋の場合、無施錠があると特に侵入されやすいとも考えられます。
どんなにセキュリティ性が高い物件や、防犯機能が充実した物件であっても、居住している本人が防犯意識が薄いのであれば、その効果は半減してしまいます。
例えば代表的な物件で言えばオートロックですが、セキュリティの高いマンションに住んでいる人はその安心感からか、逆に防犯意識が薄れやすく、うっかり無施錠で外出してしまうようなケースも多いものです。
外出時にはきちんと戸締まり等を確認して出かけるようにしましょう。
マンション1階の防犯対策とは
それではマンション1階の部屋の防犯対策とはどのようなものが考えられるでしょうか。
幾つか挙げてみます。
窓ロックとは窓やベランダのサンに取り付けて窓が開かないようにする防犯グッズです。
1階部屋ではベランダ窓などからも侵入も考えられるため、窓ロックは付けておきたい所。小窓などにも取り付けられて便利です。
よく一般住宅等でも人が通るとライトが点灯するのを見かけますね。
1階のベランダ等に人感ライトを設置することで侵入者に対して自動的に照明をつけることで侵入しにくいようにします。
防犯フィルムをガラス面の内側に貼ることで防犯効果を高めます。
防犯フィルムを貼る際には大家さんや管理会社に相談をしてからにしましょう。
特に女性の一人暮らしの場合には、どのような不審者が訪問してくるか分かりません。
モニター付きであれば、事前に訪問者を確認する事ができます。
これも大家さん等の許可を得てから設置しましょう。
ディンプルキー・ワンドアツーロックなど防犯性の高い鍵を使用する事により、犯罪者が簡単に開錠できなくなります。
マンション等、物件によっては防犯カメラが設置されている所もあります。
また自分でダミーカメラ等を付けている人もいるようです。
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防犯性を重視するならこんな物件?
それでは防犯グッズ以外で、防犯性を重視するのであればどのような物件を選ぶべきでしょうか。
幾つか挙げてみます。
- 駅・バス停から近い物件
- 大家さん・管理人が近くにいる
- セキュリティ性を意識した物件
- モニター付ドアホン
- オートロック
- 帰り道の明るさ
- 単身よりファミリー層の多い物件
- 交番の近く
- シャッター付物件
- 治安の良いエリア(犯罪件数等が少ない)
- 周囲の見通しが良い(死角が少ない)
上記以外にも防犯性の高い物件は数多くありますが、やはり建物の防犯性能だけで満足するのではなく、自分自身が防犯意識を日頃から強く持っておくことが大切です。
参考記事:一人暮らしの物件探しの要注意ポイントは?
マンションの1階のメリットは?
ここまではマンション1階の防犯について中心に挙げてみました。
こうして見ると、マンションの1階はデメリットばかりで良い所が見当たらないような気もしますね。
ですが1階部屋にも本来は多くのメリットがありますので、初めから選択肢から外してしまうのは勿体ないもの。
マンション1階のメリットにはどのような点が挙げられるのでしょうか。
1階部屋は確かに不人気になってしまう場合が多くあります。
そのため物件によっては多少家賃を下げて募集している所もありますので、家賃の安い物件に住みたい方はチェックしてみると良いでしょう。
お部屋探しをしていても、1階というだけで選択肢から外してしまう人が多くいます。
ですがあえて1階も含めて物件探しをしてみる事で、選択肢も広がりますし、住んでみたら意外に快適だったという事もよくあります。
1階の場合には下階がありませんので、下への音をあまり気にしなくて良いというメリットもあります。
特に元気な小さなお子さん等がいるご家庭では1階を選択される方もいるかと思います。
残念ながらマンションやアパートのベランダ等からの転落事故というのは毎年のように起きます。
その点においても1階部屋であれば万が一転落したとしても、軽傷で済むような場合もあります。
一般的には低層階の方が水圧が高くなるのでシャワーの出が良いと思います。
特に若い方などはシャワー派の人も多いので大切なポイントです。
集合住宅に住んでいる方であれば恐らく一度は経験したことがある周囲の部屋からの悪臭・煙(タバコ等)もあります。
特にベランダで吸うタバコ問題は、マンション内でもトラブルになりがちです。
煙や臭いは一般的には下から上へ上がっていくので1階部屋であれば、ある程度は回避できることもあります。
引っ越しの時など、1階部屋であればエレベータを使う必要がありませんので荷物の出し入れがラクになります。
日常の買い物なども行き来がラクですし、非常時にも逃げやすいと言えます。
まとめ
マンション1階の防犯について挙げてみました。
最近ではセキュリティ意識の高まりもあり、様々な防犯グッズや防犯性の高い物件があります。
ですがどのような物件に住むとしても、やはり大切なのは本人が普段からしっかりと防犯意識を高く持つことです。
一人暮らしをする人の中には怖い体験をしたことがある人もいるかもしれませんが、セキュリティが高い物件を選び、防犯対策をしっかりと施した上で、本人が意識を強く持つことにより、被害に遭う可能性は低くなります。
防犯意識をしっかりと持って、被害に遭うことのない気持ちの良い生活をしていきたいですね。
それでは今日はこの辺で。
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