賃貸の解約理由の書き方は?実際の例を挙げて解説

今回は賃貸の解約理由について挙げてみたいと思います。

新学期や転職時期など、これから引っ越しを考えている方も多いかと思います。

また中には今の部屋を退去して、新居へ引っ越しをする方もいる事でしょう。

お部屋を退去する際に提出するのが解約通知書ですが、この中で「解約理由」を記入する場合があります。

今回はそんな賃貸の解約理由について挙げてみます。

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賃貸の解約理由は?

賃貸の解約通知書の「解約理由」にはどのような事を記入すれば良いでしょうか。

基本的には差し支えない範囲でありのままの理由を記入すれば良いことになります。

一般的には以下のような解約理由が多くなります。

  • 就職のため
  • 転勤のため
  • 入学 or 卒業するため
  • 家族との同居
  • ライフスタイルの変化
  • 結婚・同棲
  • 住み替えのため
  • 実家に戻る

 

ですが解約通知書は大家さんや管理会社に提出するため、中には「本音と建て前」を使い分けて解約理由を書く借主もいます。

そのため実際には部屋に不満があって退去する人も多く、以下のような本音としての解約理由を隠している人も多いものです。

  • 駅から遠すぎる(しんどくなってきた)
  • 夜道が暗い(女性の不安)
  • 周囲の部屋がうるさい(寝れないなど)
  • 隣室とトラブルがあった
  • 周辺環境が騒がしい(目の前に公園・学校など)
  • 部屋が狭い(手狭になった)
  • 家賃が高い(職を失ったなど)
  • 更新時期が迫っていたため
  • 他に気に入った部屋が見つかった
  • 気分転換のため
  • 内緒で同棲をしているため
  • 内緒でペットを飼っているため
  • ユニットバスが嫌
  • 虫が出る
  • キッチンが狭い
  • 隣室で盗難があった
  • セキュリティ面に不安
  • 近くにコンビニ・スーパーが無い
  • 日当たり・湿気
  • 建物が古い(彼女を呼べない)
  • プロパンガス
  • 管理会社の対応が悪い
  • コンセントの数が少ない

 

どのような解約理由を書いて良いか悩む人もいるかと思いますが、あまり深く考え込む必要はありません。

記入できる範囲で正直な解約理由を書いておきたいですね。

 

賃貸の解約理由はなぜ必要?

賃貸の解約理由はなぜ記入する必要があるのでしょうか。

面倒だからあまり記入したくないという借主さんもいるのかもしれません。

 

ですが賃貸の解約理由はその部屋に実際に住んでいた人の意見を聞ける貴重な項目。

大家さんであっても、自分の物件の善し悪しを客観的に評価できる人は意外に少ないものです。

第三者に部屋の意見を聞ける機会は内見後や退去時くらい。

契約から退去まで、一度も大家さんと顔を合わせた事がないという人も多い事でしょう。

賃貸経営を向上させる重要なアドバイスとして、成功している大家さんは退去時に解約理由を積極的に質問してきます。

 

まして退去時ともなれば、それ以降はその部屋にお世話になる事もないので、その分借主の率直な意見が聞けるというもの。

借主の不満を聞いてそれをしっかりと潰していけば部屋の魅力は向上します。

だからこそ借主さんはありきたりな答えではなく、本音としての具体的な解約理由を伝えてあげた方が良いのです。

 

もちろん解約理由を伝えることは義務ではありませんし、不動産業者側にも説明責任はありません。

ですが自分がお世話になったお部屋のためにも出来るだけ協力はしてあげたいですし、次の入居者があなたの意見を参考にしてくれるかもしれません。

あなたが住んでいて率直に感じた意見・感想を解約理由として記しておきたいですね。

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賃貸の解約通知書の書き方は?

賃貸で解約をする際には「解約通知書」の提出が必要な場合があります。

解約通知書は郵送で届くか、契約時の契約書類の中に含まれている事もあります。

会社によっては家賃の引き落とし停止に必要になりますので、必要な場合にはきちんと提出しておきましょう。

 

解約通知書には以下のような項目があります。

  • 物件情報
  • 契約者名
  • 電話番号
  • 提出日
  • 解約日
  • 解約(退去)理由
  • 転居先
  • 振込口座

不動産会社によっては解約理由の欄がない場合もあります。

また個人情報につき新住所や電話番号を教えたくないという方もいるかもしれませんが、退去後の敷金精算や通知などで必要な場合もありますので支障がない範囲で記入をしておきましょう。

 

尚、解約通知書は以下のような方法で提出します。

  • 郵送
  • FAX
  • 直接持参

管理会社によって方法は異なりますので、事前にきちんと確認しておきましょう。

 

中には口頭での解約が可能なケースもあります。

ですが賃貸の解約時には「言った言わない」の問題であったり、「解約日が希望と異なる」といったケースがありがちです。

解約通知書をきちんと提出してトラブルのないように退去立ち合いの手続きもしておきたいですね。

関連記事:退去立会いの30のポイント。絶対に損をしないための注意点

 

前住人の解約理由を教えてくれない?

新居を探している際に気に入った部屋があったら、担当者に前住人の解約理由を聞く人もいるかと思います。

前の住人がどのような理由で退去したのか、それを聞くことで物件のマイナス面もある程度は分かるので、質問するのも自然なことかと思います。

 

ですが質問をしたからと言って、担当者が必ずしも前住人の解約理由を教えてくれるとは限りません。

まず事故物件や嫌悪施設など借主が契約するかどうかの判断に影響を及ぼすような事項を除き、前住人の解約理由を伝える義務は不動産業者にはありません。

また前住人が退去するにあたっては様々な個人の事情が存在し、それはプライバシーにもあたるため積極的に話せない場合もあります。

 

併せて不動産業者は多数の物件を取り扱っており、担当者が各物件の解約理由を全て把握しているとは限りませんし、そもそも前住人が明確な解約理由を残していない可能性もあります。

仮に担当者が前住人の解約理由を知っていたとしても、マイナス面が大きいため敢えて伏せておきたいという場合もあるでしょう。

 

逆に担当者が物件のデメリットを含めて前住人の解約理由をきちんと伝えてくれたとしたら、顧客はその不動産業者を誠実・良心的と捉えても良いのかもしれません。

不動産業者としても事前に説明をしておく事で後々に下手なクレームが発生するのを未然に防ぐことが出来ますし、事情を了解の元で契約を結ぶことが出来ます。

前住人の解約理由は意見として大切ですが、あまり気にし過ぎることは物件の選択肢を狭めてしまい兼ねませんので、あくまで参考意見程度に留めておくと良いかもしれませんね。

 

まとめ

賃貸の解約理由について幾つか挙げてみました。

退去理由というのは必ずしも詳細に記入する義務まではありません。

また借主さんからしてみれば記入をした所で大きなメリットはないでしょう。

ですが実際に住んでいた人の意見は貴重ですし、今後の賃貸管理の改善に役立つこともあります。

今までお世話になったお部屋のために、あなたなりの率直な感想を伝えてみても良いかもしれませんね。

今回は賃貸の解約理由について挙げてみました。

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