北向きの部屋・ベランダの10のメリットと魅力

今回は北向きの部屋について書いてみようと思います。

北向きの部屋というとどうしても悪い印象がついてしまう事が多いですね。

賃貸でもやはり人気は南向きで、南→東→西→北の順に人気は下がっていきます。

特に小さいお子さんのいる家庭ではベランダから日があたらない部屋での子育てを敬遠しがちですし、寒いのが苦手な人なども北向きを嫌がる傾向があります。

北向きのベランダやバルコニーを敬遠する人は多いものですが、しかし本当に北向きの部屋はメリットがないのでしょうか。

北向きの部屋に住むメリットを挙げてみます。

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一番人気「南向き」のメリット

日光の写真

方角で言えば昔からやはり「南向き」が一番人気となっています。

南向きが人気の理由としては、やはり日差しが指して明るい部屋になりやすいという理由が挙げられます。

実際に様々な家を見ても、南方面に窓を設けている家が多いかと思います。

日差しがあり光が差し込むという事は部屋の中も明るくなりますし、洗濯物なども乾きやすくなります。

 

また暖かな日差しが入りやすいという事は暖房代などの節約になる事もありますし、部屋の照明などの電気代節約に繋がる事もあります。

特に普段から家にいる事が多い人は南向きの部屋を好んで選んでいる人も多い事でしょう。

 

また季節によって高温多湿となる日本では、梅雨時期などジメジメした季節は部屋にカビが発生してしまう事もあります。

大家さんとしてもこのような時期はできるだけ空き室にはしておきたくない時期です。

南向きだからカビが生えないとは言えませんが、それでも日当たりの良さ風通し等を考えると、やはり南向きに人気が集まります。

 

また南向きは部屋に日差しが入る時間にも影響し、真夏の日差しは部屋の中に入る時間が短いのに対し、冬の日中は長時間光が差し込み、部屋の暖かさにも影響します。

賃貸物件で考えてみても、方角によって家賃が変わるという事は珍しい事ではなく、方角によって1000~3000円程度の賃料の差が出る事も珍しくはありません。

 

ですが全ての入居者に南向きがベストとは限りません。

入居者の好みの問題や人それぞれの生活時間帯の違い・物件周辺の環境などによって、その人に最適な間取りや方角は異なることもあります。

 

北向きベランダで気になりやすい点

ここでは北向きのベランダでデメリットになりやすい点について挙げてみます。

 

 北向きベランダでの植物・花

ベランダでガーデニングが趣味の人にとっては、北向きベランダで植物がきちんと育つのか気になる人もいるかと思います。

確かに南向き等の日当たりが良い方角のほうが植物にとっても良いですが、全てが必ずしもそうとは言えません。

例えば種類によっては日陰の育成に向いた植物もありますし、西日が強すぎる西向きと比較しても、暑くならないだけ西向きベランダより北向きベランダの方が良い気もします。


 北向きベランダで干す洗濯物

南向き等と比較すれば確かに洗濯ものは乾きにくいですね。

ですが日当たり時間は短くても午前中頃に干しておけば大抵は北向きでも乾いている事も多いですし、日陰でも風通しがよければ乾きやすくなります。

また日陰干しになるので衣類の日焼けを防ぎやすいといった利点もあります。


 北向きの部屋の暗さ

確かに北向きは日光は入りにくいですね。

ですが照明を調節すれば気にならないという方や、昼間は部屋に居ないので特に気にしないという方もいます。

部屋に実際に行ってみたら思ったよりは明るかったという声も以外に多いものです。

北向きはかなり暗いというイメージがあるようですね。


 北向きのベランダで野菜

野菜の場合も植物と同じで、種類によって日当たりが悪くても育ちやすい野菜があります。

日光を好む野菜もあれば、そうでない野菜の種類もあるという事です。

例えばホウレンソウ・ミツバ・シソ・アスパラガス・フキ・ニラなど、それほど多くの日光がなくても育ちやすい野菜もあるようです。

自分の家のベランダの日照時間に応じて野菜の種類も選びたいですね。


 北向きの部屋の寒さ

日差しが入りにくい分、寒く感じることはあるかもしれません。

ですが逆に言えば夏は比較的涼しいという事も言えます。

この点においても暖房等で調整したいですね。


 北向きベランダで布団干し

布団を干すにも日が指す南向き等の方が良いことには変わりませんが、北向きであっても布団をベランダに干すことで布団の湿気対策にはなりますし、短時間でも日照時間に干すことで更に効果が上がります。

北向きベランダだから布団を干せないという事でもありませんし、冬だけ布団乾燥機等を使用するという方法もあります。

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北向きの部屋・ベランダの10のメリット

不人気にも見える北向きの部屋ですが、実際には幾つかのメリットも存在します。
北向きの部屋にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

①南向きに比べて涼しい

風向き等にもよりますが、ベランダから日が指しやすい南向きと比較すると北向きは涼しい事が多いものです。
特に夏などは多少ではありますが冷房代の節約に繋がる事もあります。

 

②家賃が安い

北向きの部屋は人気がない物件も多いので、家賃が低めに設定されている場合があります。
特に1階の北向き部屋の中には、数か月入居人がいなく放置状態…みたいな所もあります。

また空き室期間が長ければ家賃交渉をしやすいのも北向きのメリットの1つです。

 

③部屋内の明るさが一定している

北向きの部屋はたしかにベランダから日があまり当たりませんが、部屋内で常に仕事をしている人によっては、時間帯によって部屋の明るさが変わるのも少しうっとうしく感じる場合もあります。

また仕事の時間帯が不規則な人は、部屋内に日が入る事で睡眠不足に陥る場合も多いです。

北向きの部屋は明るくはありませんが、逆を言えば1日を通して一定の部屋の明るさを保ちやすいという事は言えます。

夜型で昼間寝ている人にもお勧めです。

 

④本や家具・カーテンの日焼けがない

南向きなど、日当たりの良い部屋に住んでいるとどうしても避けられないのが書物などの日焼けです。

北向きの部屋であればベランダからもほぼ直射日光が入らないので、日焼けをある程度回避することができます。

 

⑤ベランダからの眺望が良い

高層マンションなどに住んでいる人は特にですが、せっかく見晴らしの良いベランダがあっても、日がダイレクトに指し建物を遮ったり眺望が楽しめない物件というのは意外と多くあります。

北向きはそのような心配はほぼありません。

タワーマンション等で意外に北向きが人気があるのは、ベランダからの眺望重視の人からの需要があるという理由もあります。

 

⑥日差しが柔らかい

南向きの直射日光と比べ北向きの日は柔らかいと言われています。

TVやパソコン画面に日光が当たりすぎてよく見えない…なんてことも防げるかもしれませんね。

 

⑦庭が綺麗に映る

庭付き物件であれば庭は北庭が適しているともいわれます。

南から柔らかな日差しを受けた樹木が綺麗に見えるからです。

庭にこだわりがある方は意識してみても良いですね。

 

⑧玄関に日光が入り易い

ベランダが北向きの場合には玄関入り口が南方向に向いている事が多いものですが、玄関側に日が差すというのは意外と良いものです。

日々の会社への出社時や学校への通学時など、朝の出発時に暖かな日を浴びて1日の出発ができます。

また玄関口でお客様の出迎えが多い住宅なども、南玄関であればお客様に喜ばれることもあるでしょう。

 

⑨開放的な間取りが多い

北向き物件の場合だと南向きより間口を広めにとっている物件が多いのも北向きの特徴です。

間口が広いと実際の部屋の広さよりも開放感を感じる物件が多いでしょう。

 

⑩部屋の選択肢が広がる

北向き物件は確かにあまり人気がありません。

北向き物件は空き室が目立つ事も多いため、自分の好みの間取りや階数・広さを選択できる可能性は高くなります。

ベランダが北向きというだけで敬遠する人も多いですが、実際に部屋に足を運んでみると意外に明るい部屋だったりする事も多いので、とりあえずは内見してみる事も大切です。

 

北向きの部屋を明るくするには

北向きの部屋にも幾つかのデメリットがありますが、やはり一番気になりやすい点は日光が入りにくいという事かと思います。

そのため少しでも部屋を明るくするために、室内に工夫をしても良いでしょう。

 

例えば室内のインテリア等を明るい色にするのも効果的です。ホワイト系の反射率の高い家具やインテリアを置くことによって部屋が明るくなります。

また日光が得られる場所に「」を置くことによって部屋を明るく見せてくれます。

同じ北向きの部屋でも窓の大きさで室内の明るさは変わってくるので少しでも大きめの窓の部屋を選ぶことも大切ですし、また窓に取り付けるカーテンも厚手のものよりもブラインドを使う事によって自然な光を取り込むことができます。

またバルコニーが自由に使える場合には、砂や砂利を敷くことで反射した光が室内に入りやすいとも言われています。

デメリットが多いとも言われやすい北向きの部屋ですが、部屋を明るくする一工夫をすることでそれを軽減することが可能です。

 

北向きの部屋の紫外線は?

南向きの部屋と比べると、やはり北向きの方が紫外線が少なくなるようです。

北向きの部屋は直射日光が入りにくいため、やはり紫外線の多さにも関係してきます。

そのため家具の日焼けフローリングの日焼けを気にする方はあえて北向きの部屋を選ぶ人もいます。

 

また紫外線と言えばシミ・そばかす等の原因にもなり女性の美容にも大敵なものですが、北向きの部屋であれば南向きよりも紫外線が少なく、それほど紫外線対策をする事なく過ごすことも出来るようですね。

ですが紫外線は窓のガラスを透過して入ってきますので、どうしても気になるようであれば紫外線カットのカーテンを付けたり、窓に紫外線カットフィルムを貼るなど、自分なりの対策を施すようにしましょう。

 

北向きの部屋の風水は?

北向きの部屋というのは風水的にはどのような特徴があるのでしょうか。

私は風水の専門ではありませんので詳しい事は全く分かりませんが、風水的には北向きというのは「恋愛運」「健康運」等と関係が深いようです。

また北の方角は「水の気」を持っているらしく、もし室内に水槽を置く場合には北が良いと言われています。

リビングや寝室など、落ち着いて過ごしたい部屋も北向きが良いとされているようですね。

風水が好きな方は自分に合った方位のお部屋を選んでみるのも良いのではないでしょうか。

 

タワーマンションなら北向き?

上記でも挙げてきたように、北向きの部屋はあまり人気があるとは言えません。

一般的なマンションやアパートなら尚更です。

 

ですがこれがタワーマンションとなると多少事情が変わってきます。

タワーマンションに居住する場合には、北向きでも幾つかのメリットがあるからです。

まずタワーマンションの場合には高層のため周囲を遮るものがないので一定の明るさを保つことが可能です。

またタワマンのような高層住宅の場合には、夏などは暑すぎると言われる事も多い中、北向きの部屋であればある程度暑さも緩和できます。

 

せっかくのタワーマンションなのに日差しを避けるためにカーテンを付けっぱなしだと景色を楽しめませんので、その点においても北向きはメリットとも言えます。

北向き部屋は寒いとも言われますが、最近のマンションは気密性にも優れていますので、さほど気にならないという人もいるでしょう。

北向きだからと言って全てがデメリットになる訳でもなく、その建物や周辺環境によっても見方が変わってくる事に留意しておく必要があります。

 

北向きの部屋・ベランダのメリット・デメリットまとめ

北向き物件のメリット・デメリットを挙げてみました。

北向きの部屋・ベランダは不人気になりがちですが、実際の住み心地よりも北向き物件は過小評価されている気がしてなりません。

むしろ実際に部屋に足を運んでみると、静かな北向き部屋の心地よさを感じる時もあります。

もちろん住む人のライフスタイルに合った部屋を選択することがベストですが、北向きだからといって最初から選択肢から外してしまうのではなく、自分の生活状況など様々な面を考慮して部屋選びをしていきたいものですね。

 

自分に合った不動産会社を選んで、あなたに合った希望通りの物件探しをしていきたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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