賃貸で現地待ち合わせ・現地解散が流行らない理由?

運転する写真

今回は不動産屋の現地待ち合わせと現地解散について少しだけ書いてみようと思います。

一度でも引っ越しをした事がある人であれば不動産屋に行って違和感を感じた事がある人も少なくないはずです。

まず違和感を感じるのが物件の問い合わせをしても図面FAXを依頼しても「まずは来店してください」と言われる事ですね。
不動産屋では電話で詳しい物件情報を最後まで説明する事というのは少ないです。

現地待ち合わせ・現地解散を希望する声はあると思うのですが、意外に実践する店が少ないのには理由があるのでしょうか。

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現地待ち合わせ・現地解散が流行らない理由?

いざ不動産屋へ来店し、内見後に物件を見終わったとしても「車でお店までお送りします」と言われた人も多いかと思います。
帰りの最寄り駅まででもなく自宅まででもなく、大抵は「不動産屋のお店」まで戻ります。

現地で解散してくれる不動産屋もあるかとは思いますが、多くはそうではないでしょう。
これでは逆に顧客に嫌なイメージを与えてしまって逆効果なのでは?と感じる人もいるかもしれません。

 

しかしながら現地待ち合わせ・現地解散よりも、お店で待ち合わせしてお店で案内を終えるほうが成約率が高いというのは紛れもなく事実なんです。

それは昔から慣習のようなもので「店で始まり店で終わる」という営業手法が今でも実践されているからかと思います。

特に不動産屋というのは人によっては怪しげなイメージがあったり怖いというイメージを持たれていたりもします。
さすがに未だに昔の地上げ屋のイメージを持つ人は少ないかと思いますが、それでも一般の飲食店等に入るよりも、入りにくいと感じる人が多いようです。

 

だから一度心を開いてもらったお客様からの信頼感というのは成約に大きく繋がるんです。
少し恋愛にも似ていますね。

不動産屋が扱う物件は共有データベースを使用しているのでどこも似たようなもの。
だったら信頼のおける営業マンから申込みをしたいというのは人の常なのでしょう。

例えば実際に2番目に行った不動産屋で良い物件図面をもらったけれども、最初の1店目で会った営業マンの方が信頼できそうだからその人にその物件を申込む、、なんて事はよくある事です。

 

またお店に戻れば交渉をする事もできるし話がまとまれば申込みもその場でできます。
悪い言い方をすれば押し切っちゃうような事もあり得る訳です。

また送り迎えをする事によって無意識に多少の信頼も生まれますし、お客様に恩を売る事ができます。

案内途中の車内なんかでもそうですね。
営業マンはお客様を助手席に座らせる事も多いです。
お客様からすれば後部座席のほうが気楽と感じる人も多いかもしれませんが、それでも助手席に座らせるんです。

 

夫婦の場合なんかは特にキーマンがどちらかにもよります。
それぐらい案内途中の過程も重要なんですね。

また車でご案内すれば実際には駅から遠い物件でも距離感が掴みずらくなってきますし、傾斜がきつい道のりでも車であれば傾斜もあまり感じません。
ですが本当は内見後は物件から駅まで徒歩で帰ってみて、自分の足で道のりを確かめた方が本当は顧客にとっても良いんです。
ゆっくり歩いてみないと発見できない事は多いですしね。

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また昔で言う”当て馬”ではないですが、やはり会社や営業マンによっては目的の物件の前に2~3件の状態の悪い物件をあえて見せておいて、本命の決め物件の見栄えをよく見せるといった手法を取る人もいます。
本来はこんな事する必要はないんですけどね。現地待ち合わせが可能にするとこのような営業もやりにくくなります。

 

また現地待ち合わせにすると多いのが約束ブッチギリです。
待ち合わせしてもお客さんが現地に来ない、、なんていうとガソリン代も人件費も無駄になりますし効率はかなり悪くなります。

だから現地待ち合わせOKの不動産屋は内見予約時にけっこう話を詰めるんです。
本来は内見だけであれば聞かなくても良いような住所・電話番号・引っ越し時期・物件の希望条件など細々と聞いてくる事が多いかと思います。
要求が細かすぎるような気もするかもしれませんが、それくらいしないと人件費が過大なものになります。

 

また防犯面においても現地待ち合わせは危険になる場合があります。
お客さんの事を何も知らないで物件内を見せると言うのは大家さんからすると御法度。

もしそのお客さんが空室泥棒や女性狙いの強姦魔だったとしたら建物の下見をしに来ているという可能性もゼロではありません。

また管理会社への言い訳に苦慮する事もあります。鍵を管理会社へ返却しに行く時に「どうでした?」みたいな会話になる事もあるかと思いますが、
「いやお客さんが現地に来なくて、、」なんて事は言いづらい事もあるでしょう。

 

現地待ち合わせ希望を不動産屋へ伝えるとNGの回答が返ってくる事が多いです。

不動産屋としては「大家さんからお客さんと一度顔を合わせるように言われている」とか「会社の決まり」という返答が返ってきますが、今後は営業スタイルも少しずつ変わってくる気がします。

色々な事情はありますが、それでもやはり内見をする為だけに一度不動産屋へ足を運ばなければいけないというのは顧客にとっては非効率。
不動産賃貸に限らず、最近ではネットで十分に下調べをして店舗は商品確認のためだけ、といったスタンスの顧客が多いですし、営業マンとのやりとりを通貨しなくては内見ができないというのも少し不自然な気がします。

 

最近では現地待ち合わせの営業スタイルも多くなってきましたし、私も個人的にはそのほうが好きです。
ただお店来店にしても現地待ち合わせにしても、しっかりと物件を確認してから契約をするようにしたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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