アパートに住んで1ヶ月で退去する事はできる?違約金の発生は?

今回はアパートに住んでから、すぐに退去した場合について挙げてみたいと思います。

気に入った部屋があって契約をしたものの、何かしらの事情ですぐに退去をしたくなるケースもあるかと思います。

中には入居後1ヶ月で退去をしたという例もあります。

入居後1ヶ月など、すぐに退去をしてしまう場合デメリットは生じるのでしょうか。

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アパートに住んで1ヶ月で退去する事はできる?

そのまま入居後にすぐに退去することは出来るのでしょうか。

結論から言えば、基本的には1ヶ月程度あれば退去する事は可能です。

ですが入居後すぐに退去するには幾つかの注意点があります。

 

退去予告期間を確認する

まずは契約書を見て、退去する際の予告期間を確認しておきましょう。

例えば「退去時には1ヶ月前の予告が必要」となっていれば、基本的にはやはり1ヶ月前の予告が必要になります。

契約によっては2~3ヵ月前の予告が必要なケースもありますので、まずは契約書の内容を確認しましょう。

入居後にすぐに退去するとなれば、大家さんによっては多少日にちの融通を効かせてくれる事もあるかもしれませんが、原則としてはこの予告期間が退去の最短日数と考えて良いでしょう。

 

新居の内見・審査・引き渡し

旧居の退去が決まったとしても、新居が決まらなければ住む場所が無くなってしまいます。

実家などに戻る人であれば新居は必要ありませんが、新居に引っ越しをする場合には新たに部屋探しが必要です。

その場合には、新居の内見や入居審査をクリアして契約をしておく必要があります。

入居審査では一般的には2日~10日前後かかりますし、申込書の不備がある場合や貸主と連絡が取れない場合などは余計に日数がかかります。

また審査をクリアしても物件の引き渡しまでの期間が1ヶ月となると、忙しい方にとっては割とタイトなスケジュールになる事が予想されます。

 

引っ越し業者の選定・荷造り

引っ越しをするのであれば引っ越し業者を選定しておく必要があります。

多くの引っ越し業者がありますので複数社で相見積もりを取ってじっくりと検討することが基本ですが、1ヶ月で引っ越しとなるとあまり多くの時間をかけている余裕はないかもしれません。

また引っ越しをするとなると当然に荷造りをする必要があり、ダンボールや緩衝材も用意しなければなりませんし、荷物も整理しておかなければなりません。

併せて転出届や住所変更の手続き・電気・ガス・水道などのライフラインの手続きを考えると、出来るだけ時間の余裕を持って準備しておきたい所です。

 

アパートを1ヶ月で退去する場合の違約金はいくら?

上記のような注意点の他にも、賃貸ですぐに退去する時に注意したいのが「違約金」です。

契約によっては違約金の定めがないものもありますが、1ヶ月などの短期間の解約では短期解約違約金が発生する場合があります。

違約金の金額は契約にもよりますが、一般的には家賃の一か月分程度が相場です。

契約書に特約で違約金の定めがあり、重要事項説明をきちんと受けていれば、やはり違約金を支払う必要があります。

 

「なぜ違約金を支払わなければいけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、あまりにも短期間で退去されてしまうと大家さんも毎回のリフォーム等で収支が合わなくなってしまいますので、あらかじめ違約金を設定しています。

ですが違約金が設定してある契約というのは、フリーレントや敷礼0の物件など借主にとってもメリットがある契約が多いので、事前に契約内容をしっかりと確認した上で入居するようにしましょう。

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すぐに退去しなければいけない原因・理由は?

それにしても1ヶ月など短期間で退去しなければならないというのは稀なケースです。

すぐに退去しなければならなかった理由には、どのような事情があるのでしょうか。

例を挙げてみます。

  • 今よりも良い条件の部屋が見つかった
  • 隣人とのトラブルが発生した
  • 彼女との同棲を解消した
  • 初期費用が安く違約金もかからないので退去しやすい
  • 近所にお店・飲食店がなかった
  • 事故物件だった
  • ゴキブリなど害虫が発生した
  • 大家と反りが合わなそう
  • 会社都合の転勤のため

上記の他にもすぐに退去しなければならない理由は様々かと思いますが、せっかく入居できた物件はできれば長期間住み続けたいものですね。

 

1ヶ月で退去したら初期費用は返金される?

それでは1ヶ月で退去した場合、初期費用は返金されるのでしょうか。

賃貸の初期費用は高額ですので、できれば全額返金して欲しいという心情もあるかと思います。

 

ですが残念ながら初期費用は全額返金されず、通常の「解約扱い」となってしまうケースが多いでしょう。

さすがに1ヶ月が経過しているとなると、初期費用を全額返金してもらう事は難しくなります。

特に仲介手数料礼金についてはほぼ返金が難しいと思われます。

敷金や火災保険料などは大部分の金額が返ってくる可能性が高いですが、多少のリフォーム代や月割りでの火災保険料がかかる事もあります。

1ヶ月で退去をしたとしてもある程度お金がかかる事は想定しておいた方が良いですね。

 

アパートに住んで1ヶ月で退去する場合のまとめ

アパートに住んで1ヶ月で退去するケースについて挙げてみました。

現実的には1ヶ月程度で退去することは稀ですし、短期間で退去すると損をするケースも多いので、あまりお勧めはできません。

今後は敷金礼金0などの初期費用が安い物件を始め、借りやすい物件や退去しやすい物件など、借主のニーズを汲み取った物件が増々増えてくる事も予想される事から、少しずつ短期間の退去が増える可能性も考えられます。

ですが長く1つの物件に住むことで徐々にその部屋や環境にも愛着が湧いてきますし、引っ越しも少なく生活も安定します。

自分が長く住めるようなお部屋を見つけるようにしたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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